飲みたいんだけど、太るなら嫌だな…
なぜそう言われているのかはっきりとした理由が知りたいわ
今回は低用量ピルには必ず付いて回るこの噂の真相について解説していきます
私自身、低用量ピルを飲み始めるにあたって、かなりの本を読んだり実際に複数の産婦人科の先生に聞いてきたことなので信憑性もあるのではないかと思います
低用量ピルが太るといわれている原因
体重増加がみられた場合の対処法
結論、太るのかどうか
私もこの噂に翻弄された一人です
これから低用量ピルを服用する皆さんが同じように『知らない』事で悩むことがなくなれば嬉しいです
ここで、早々に結論を…
低用量ピルは太らない
これを念頭に置いて低用量ピルが太る2つの原因について解説していきます
ん?太らない?太る?と思われた方、安心して下さい順を追って解説していきます
低用量ピルを飲むことで起きる体の変化を知っておけば噂の真相が分かり、対処法も心持も変わってきます
目次
低用量ピルの太る原因【むくみ・食欲増進】

日本産科婦人科学会の「OC・LEPガイドライン(2015)」によると、「(OCの)服用と体重増加との間に因果関係はない」とされています
ピルにはいろんな種類のものがありますが添付文書に記載されている体重増加の発生頻度は最も高いもので0.1~5%未満です。つまり大多数の人に体重増加は認めないのです。
この様に、多くの研究結果からも大半の人に体重増加の症状は認められないとされいる中でなぜこんなにも太ると言われているのか…
それには女性ならではの身体の作りとある作用が関係していたのです
原因1|低用量ピルはむくみやすい

女性の天敵…むくみ
元々、女性は男性よりもむくみやすい体質をしています
それにプラスして、低用量ピルに含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)の保水作用によって一時的なむくみが生じます
むくみ=水分
なので飲み始めは体重が増加することがあるのです
でも、太ったことには変わりないんじゃ…
安心してください
研究結果では、このむくみの症状は3ヶ月以内に収まるとされています
ちなみに、その他の頭痛や吐き気などの副作用も3ヶ月以内には収まるので、飲み始めてから起こる体の様々な変化は原則3ヶ月様子を見るようにするといいでしょう
本当にむくんでたのね…
太らないって聞いてたのに体重増えた時は焦り倒していろんな本を本屋さんで立ち読みしたり、何度も先生に訴えました(笑)
原因2|黄体ホルモンの食欲増進作用

生理前って、食欲増しませんか?
低用量ピルが太ると言われている原因のもう一つが、低用量ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲステロン)による食欲増進作用です
大半の人には見られませんが、この黄体ホルモンによる作用が強く出てしまう人が多くても5%いる事は事実です
ここで勘違いしやすいのが『低用量ピルは黄体ホルモンが多く含まれている』と思ってしまうことです
低用量ピルは黄体ホルモンの大量分泌を押さえる作用がある
ん?と思う方も多いでしょう…
私も?でした(笑)
低用量ピルは黄体ホルモンが含まれている薬です、それを体外から摂取することで自分の身体で黄体ホルモンを過剰に生成することを抑制できるようになります
(黄体ホルモンの過剰分泌が酷いPMS症状を引き起こす原因とされています)
ただ!
元々、生理不順などで黄体ホルモンが正常に分泌されていなかった人が低用量ピルを服用することで規則正しく黄体ホルモンを摂取することになりこれが食欲増進に繋がる場合があるのです
ただ、これもむくみ同様3ヶ月以内に症状が治まることがほとんどだから様子を見ることが大切ね
低用量ピルの『太る』の対処法と飲み始めの時期
もしも上記のような症状がみられた場合の、対処法をご紹介します!
知っていて実践するのと、知らないままホルモンに流されるのとでは大きな違いなので知ることで心に余裕をもって低用量ピルと向き合えたらベストですね
低用量ピルによるむくみの対処法

そもそも女性は低用量ピルを飲む飲まないに関係なく男性よりもむくみやすい体の構造をしています
『むくみ』とは余分な水分が体内に溜まって起きる現象で、座りっぱなしでも立ちっぱなしでも引き起こされます
こまめなストレッチ
リンパを流すマッサージ
塩分を控える
低用量ピルに限らず、普通のむくみ取りと同じ要領で全身の血の巡りを良くしてあげるとむくみ改善につながります
普段から体をあまり動かさない人は要注意です!
現代人は塩分を取りすぎる食事傾向にあるので意識して塩分を控えて多すぎず少なすぎない水分を取りつつ行うようにしてください
低用量ピルによる食欲増進の対処法

生理前や妊娠中だからといって本能のままに食べていては太ってしまいます
余談ですが、『生理中は太る』というのも上記のむくみと食欲増進作用の2つが原因で引き起こされますが実際には生理中は太りません
そんな方で考えられる原因を明確に断言しているのが女性専門パーソナルジムリメイクをしている専門家の方↓
生理期間中にいつもより食べてしまう、もしくは体調がすぐれずいつもより動いてないから太りやすい
これがファイナルアンサーです。つまり同じ生活をしていればほぼ太らないです。
https://www.body-make.com/blog/seirityu
低用量ピルによる食欲増進作用も同じで、多少は食事をコントロールしなくてはなりません
ただ、これも低用量ピルに食欲増進作用があることを知っているのと知らないのとでは大違いです
ポイントは3ヶ月で収まるということ!
この記事を読んで知ったあなたと、知らないままにホルモンに流されてしまい食べてしまう人とでは意識が違います
3か月後の体重に差が出るのは明確ですね
低用量ピルを飲み始める時期
もしも、皆さんが上記の5%の症状に食い込んでしまうタイプだった場合は低用量ピルを始めるのにおすすめの時期があります
皆さん、夏より冬の方がむくむし、年末年始は太りがちですよね
となると低用量ピルを始める時期としては向きません!
夏をおすすめします
とはいえ低用量ピルを飲みたい理由は人それぞれで、なるべく早く今抱えている問題を解決したいと思っている人が大半だと思います
安心してください
もう一度言いますが今まで話した内容が表れるのは全体の0.1~5%の人です
大半の人には当てはまりません
番外編
低用量ピルを飲んでいる人は月・年単位で飲んでいる人がほとんどだと思いますが、その中で「最近太るようになった、ピルの影響が出てきたのかしら」という話をよく聞きます
その間、年月を重ね歳を重ねており一日の摂取カロリー上限もどんどん下がってきます
一日の食事の総摂取カロリーは上回っていませんか?
https://gourmet-note.jp/posts/5920
年齢と共に代謝も落ちるので摂取したカロリーを消費するには今までと同じ運動では賄いきれなくなります
年齢に見合った運動量をこなせていますか?
代謝や食事の問題をしっかりとクリアしていてもなお体重増加がみられる場合はお医者様へ相談をして違う種類の低用量ピルを処方してもらうのも手ですね
余談ですが、私もアラサーになり筋トレを始めました(笑)
3ヶ月以内の改善が見られない場合の対処法

ごくごく稀ではあるようですが、これらの症状の改善が見られない場合があるようです
そのような時はお医者様に相談をして違う種類の低用量ピルを試してみましょう
低用量ピルはホルモンのデリケートなお薬で個人差も大きければ薬の種類による違いも大きいです
一口に低用量ピルと言っても一種類目でバッチリ体質に合うことの方が珍しいといっていいと思います
そのためにもしっかりと改善したい目的と体質などを先生と相談しながら自分に合うものを見つけられたらいいですね!
ちなみに私は先日スマルナデビューをしたので産婦人科に通うこともなく気軽にタダで薬について相談できるようになったので低用量ピルライフがさらに充実しました(笑)
最近はコロナも怖くて電車にも乗りたくなかったから私の今のライフスタイルに合っていて重宝しています
結論|低用量ピルは太るは本当だけど嘘
- 飲み始め3ヶ月はむくみや食欲増進の症状が0.1~5%の人に見られる
- 3ヶ月以内に症状が改善することがほとんど
低用量ピルを服用し『太る』=脂肪が増えることはありません
ですが、初期症状によりむくみを経験したり食欲増進のまま食べてしまうと結果として体重が増えてしまいます
低用量ピルは怖くない

巷で飛び交う様々な噂をなぎ倒すような好転作用がたくさんある低用量ピル
- PMS症状の改善
- 避妊
- ニキビ・肌質改善
- 不妊予防
- 生理不順改善
私も、貧血級の生理痛がバファリンいらずになり経血量が減りニキビか改善しました
3種類の低用量ピルを試す間の頭痛や吐き気はありましたし、手間はあったもののメリットの方が今となっては断然大きいです
(対面での診療が嫌いでお金もかけたくなかったから適当に処方してもらってたことが3種類も試す原因になったことは明白です(笑)皆さんは無料で診断してくれるアプリなどもあるのでしっかり相談したうえで処方してもらってくださいね)
低用量ピルを飲もうか迷っている時点で、自分の体のことを気遣ってあげられている証拠です
周りの噂に流されずしっかりとお医者様と相談しながら自分に合う低用量ピルと出会ってくださいね

